Wio Terminalをはじめよう¶
Wio Terminalは、Realtek RTL8720DNによる無線接続を備えたSAMD51ベースのマイクロコントローラで、ArduinoとMicroPythonによる開発をサポートしています。120MHz(最大200MHz)で動作し、4MBのフラッシュメモリ、192KBのRAMも搭載しています。Wio Terminalは Bluetooth と 無線LANの両方をサポートしており、IoT プロジェクトにも活用いただけます。Wio Terminalには2.4インチLCD、IMU(LIS3DHTR)、マイク、スピーカー、microSDスロット、光センサー、赤外線送信機(IR 940nm)を内容しています。その上、拡張性を実現する多機能GroveGroveポートが二つ、Raspberry Piと互換性のある40ピンGPIOも搭載しています。
Note
このページはWio Terminalの英語バージョンのウィキに基づいて翻訳されたものです。今後は日本語のドキュメントをさらに更新する予定ですが、日本語サイトで見つからないページ、また何かご不明な点などがございましたら、英語サイトをご利用下さい。
機能¶
- 高度に統合された設計
- MCU, LCD, 無線LAN, Bluetooth, IMU, マイク, スピーカー, microSDスロット, 光センサー, 赤外線送信機(IR 940nm), 暗号化
- Microchip ATSAMD51を搭載
- Arm® Cortex® -M4 with FPUコアが120MHzで動作(最大200MHz)
- 512KB内蔵フラッシュ、192 KB RAM
- 幅広いインターフェース
- SPI, I2C, I2S, ADC, DAC, PWM, UART(シリアル)
- 強力な無線接続
- Realtek RTL8720DN
- 2.4GHz/ 5GHz Wi-Fi (802.11 a/b/g/n)
- BLE / BLE 5.0
- USB OTGをサポート
- USBホスト
- USBクライアント
- Groveエコシステム
- ソフトウェアサポート
- Arduino
- MicroPython
- ArduPy
- AT Firmware
仕様¶
ハードウェアの概要¶
ピン配置図¶

はじめる前に¶
ハードウェア¶
必要な部品
- Wio Terminal x 1
- コンピューター x 1
- USB Type-Cケーブル x 1

コンピュータにWio Terminal を USB ケーブルで接続すると、ボードの背面にある青色のLEDが点灯します。
ソフトウェア¶
- Step 1. Arduino IDEのインストール.
ArduinoIDEの起動
ダウンロードした Arduino IDEをダブルクリックして起動します。
Note
Arduino IDEが別の言語で読み込まれた場合は、環境設定ダイアログ((Peferences))で変更できます。詳細はArduino Software (IDE) page を参照してください。
- Step 2. Blinkのスケッチ例を開く
LED点滅の例を開く:ファイル > スケッチ例 >01.Basics > Blink

- Step 3. Wio TerminalのボードライブラリーをArduino IDEに追加
1.Arduino IDEを開き、ファイル > Preferenceをクリックし、下記のURLを「追加のボードマネージャのURL 」にコピーします:
https://files.seeedstudio.com/arduino/package_seeeduino_boards_index.json
2.ツール > ボード > ボードマネージャ...をクリックし、ボードマネージャで「Wio Terminal」を検索してください。

マウスのポインタをSeeed SAM Boardsに乗せると、ボタンが表示されます。「インストール」ボタンをクリックしてインストールしてください。
- Step 4. ボードとポートの選択
ツール > ボードのメニューで、使用しようとしているArduinoを選択する必要があります。Wio Terminalを選択してください。

ツール > ボードのメニューからWio Terminalボードのシリアルポートを選択します。大抵はCOM3以上のシリアルポートです。(COM1やCOM2は通常、パソコンに搭載されているハードウェアシリアルポートです。どれかわからない場合は、Wio Terminalを取り外してメニューを再度開きます。消えたポートがWio Terminalのシリアルポートです。Wio Terminalを接続し直し、再度現れたシリアルポートを選択します。
Note
Macユーザーの場合は次のようなポート名です: /dev/cu.usbmodem141401

- Step 5. プログラムのアップロード
ツールバーの「マイコンボードに書き込む」ボタンをクリックしてください。しばらくしてプログラムのアップロードに成功すると、ステータスバーに「ボードへの書き込みが完了しました。」というメッセージが表示されます。

アップロードが完了して数秒後に、Wio Terminalの背面にあるLEDが点滅し始めます。もしそうなら、おめでとうございます!Wio Terminalを動かすことができました。問題がある場合は、トラブルシューティングを参照してください。
Wio Terminalの他のチュートリアルを行い、ご自身のIoTプロジェクトを始めてみてください!
FAQ¶
Wio Terminalをリセットするには:
「ON」の逆方向にスイッチをスライドさせて、放します。

ブートローダーに投入するには:
「ON」の逆方向にスイッチをスライドさせ、放してから、もう一度スライドさせます。 WioTerminalがクラッシュしたり、何らかの理由でUSBシリアルがArduino IDEに表示されなかったりしたときに非常に役に立ちます。

SWDによるデバッグ
SWDを使用してWio Terminalをデバッグしたり、プログラミングしたりする方法には二通りあります。
PCBの背面のテストポイント

左側はATSAMD51のテストポートです。
- SWCLK
- SWDIO
- SWO
- RST
- GND
- 3V3
右側はRTL8720DNテストポートです。
- CHIP
- RXD
- TXD
- GND
- 3V3
頻繁にデバッグしたい場合は、次の方法でSWDデバッグ機能をGroveコネクタに追加できます。

図には2つの未実装の抵抗があり、これらの2つのパッドに0オームの抵抗を半田付けするか短絡して接続することで、ATSMAD51のSWDインターフェイス(SWDIO/SWCLK)をGroveインターフェイスに並列に接続することができます。
テストを行い、このようにSWDインターフェイスを並列に接続できるようにしました。電源を入れたりリセットをしたりするときには、GroveコネクタにGroveモジュールが接続されていないようにしてください。(Groveモジュールにプルアップ/プルダウン抵抗があり、それが影響を与える可能性があります)。
また、SWD、Digital、Analog、Serial、I2Cを使用する時は、ノイズが発生せず、いつでも切り替えることができますが、可能な問題を避けるために、プログラムのデバッグが完了した後は、この2つのパッドの接続を外すことをお勧めします。
資料¶
- [PDF] ATSAMD51N19A データシート
- [PDF] Wio Terminal 回路図
- [PDF] Wio Terminal回路図v1.1
- [PDF] Wio Terminal回路図v1.2
- [PDF] Wio Terminal ケース寸法図-前
- [PDF] Wio Terminal ケース寸法図-後
- [AI] Wio-Terminal 保護シート
- [AI] Wio-Terminalちゃん 青&白
- [DXF] Wio Terminal ケース寸法図-前
- [DXF] Wio Terminal ケース寸法図-後
- [DXF] Wio Terminal バッテリー寸法図
- [DXF] Wio Terminal PCB寸法図
技術サポート¶
技術的な問題は、フォーラムに投稿してください。